左に寄ろう

date:2004-01-14

憧れの大都会・東京に行くことにした。で、私には兵庫県の微妙な田舎地域で生まれ育ち、テキサスの田舎で数年だらだら過ごし、しかし都会に憧れてきたという、どうしようもない過去がある。特に阪神エリア出身であるというハンディキャップ。

たこ焼きが恋しいとか、東京のうどんの味が濃いとか、カレーがあれば断食できるとか、そんなことは問題ではない。問題はエスカレーターである。

先日、東京をうろうろしていたとき、冷たい他人の視線を感じた。気を張っているときには大丈夫だけれど、疲れて油断すると、ぼーっと右側に突っ立ってしまうのだ。阪神エリアでは、エスカレーター上で立ち止まる人は右によるという慣例がある。歩く人のために左側を空けましょう、というわけだ。一方、東京では、おそらく京阪神以外では、立ち止まる人は左、歩く人は右である。

しかし、これからは都会人としての自覚を持たねばならない。郷に入らば郷に従え、東京に入らば左によれ、である。保守的な態度を改め、革新的・急進的な立場を取るのである。

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