血の巡りが悪い

date:2001-11-14

部屋の灯りを消して窓のそばにしゃがみこみ、ブラインドの隙間から外を眺めていました。そうして15分が過ぎました。

私には分からないことが多いのですが、中でも、大音量で音楽を聴く人の気持ちや、動機が分かりません。電車の中で、歌詞まで聞こえるくらいの大音量で音楽を聴いている人を見かけると、その音量でないと聞こえないんですか、耳がくすぐったくありませんか、と問い詰める自分を想像してしまいます。

階下の住人の部屋から、今夜もださい音楽が、大音量で聞こえてきます。ただし、ださいとは、私の好みに合わないことを意味します。その部屋の主は、首から下ばかり鍛えてて、頭に血が回っていないのかも知れません。タンクトップ姿で洗車したり、ドアの前にこれ見よがしにダンベルを放置していたりするところから察するに。

騒音に困ったら電話するように、とアパートの事務所に教えてもらった番号に電話しました。それが15分前というわけです。ところが、現れた警備の人は、部屋の前まで来て耳をすまして、そのまま立ち去ったのです。注意するほどうるさくなかったようです。私が勝手に神経質だったということです。前回と前々回の電話も、正当な苦情として扱われていないのでしょう。虚しさがこみ上げてきます。足がしびれて、立ち上がれません。

Previous topic

特に決めません

Next topic

さじ加減

This Page