英雄になれない

date:2002-09-09

星座にはいろいろあって、白鳥座みたいな動物系、おとめ座みたいなヒト系、てんびん座みたいな商品系、三角座みたいな投げやり系があります。分かりやすいものには、ケンタウルスとか、オリオンとか、彦星とか、英雄系の星座があります。へび使い座という何やら中途半端な立場の星座もあったりします。

ところで、星座を作った人はものすごい想像力があったか、ラリっていたのではないかと思わざるを得ません。蛇使い座周辺の星を眺めていても、蛇使いの姿どころか、蛇の姿さえ浮かび上がらないものです。奄美大島あたりに行ったら、空を眺めるより足元を見たほうがいいくらいです。

あるいは、昔は、ものすごく大気が綺麗で、星がよく見えたのかも知れません。夜空に、本当に蛇使いの姿を見たかも知れません。おとめ座の胸元にはピンクの星があったのかも知れません。お尻付近に青い星雲があれば、蒙古斑に見えたことでしょう。

つまり、英雄系キャラであるはずの蛇使いが M78 星雲のおかげで、蒙古斑持ちの軟弱キャラに成り下がってしまうのです。そんなことでは、肝心の蛇も言うことを聞いてくれません。星座界の若大将であるケンタウルスからは、青大将などと呼ばれてるのです。

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