date: | 2001-12-10 |
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採点の仕事をしていたとき、期限がとっくに過ぎているのに「このレポートは完璧だから、満点をくれ」と、レポートを提出しに来た学生がいました。苦情受付期間を過ぎてから、評価が気に入らないと文句を言う学生もいました。彼らは、決定的に時間の厳しさを理解していません。私も学生なのですが、先輩として少し述べておきたいと思います。
時間の厳しさのひとつに、私たちが時間を消費することしかできないということが挙げられます。節約することはできます。しかし、時間を直接生み出すことはできません。過ごし方に関わらず、1 時間が過ぎるということは、文字通り、1 時間が過ぎるのです。物理学における本質的な議論はさておき、普段の生活で、時間を逆戻りすることはできません。
したがって、時間を取り戻したり、返却したりすることができません。納期を過ぎてしまった代償は、貨幣、他の仕事上での便宜、体、などの代替資源で埋め合わされます。しかし、期限が絶対的に必要な条件であった場合、償うことさえできないことになるのです。
もちろん、学生におけるレポートに対して、それほど神経質になることはないかも知れません。しかし、上に述べたような、時間特有の厳しさは、すべての人に平等に存在するのです。
今、取り組んでいるレポートに関しても、私自身、焦らない程度に、素早く完成させるように、努力しています。締切は先々月ですし。