夜間祈祷サービス

date:2003-08-30

祈祷、厄払い、悪霊退散などのサービスの対価は、他のサービスと同じく、相場こそあれど根拠がありません。たとえば、新居を建てたので祈祷してもらって、料金がが1万円としましょう。この1万円が妥当であるかどうかは、相場と照らし合わせる程度でしか確認できないのです。

もし両親が迷信を尊ぶ人だったりすれば、自分が特別にお祓いをしてあげようと申し出て、ぼったくることだって可能です。しかし、控えめに請求したほうがいいでしょう。うっかり 500 万円を請求すると、家を追い出されかねません。勘定の勘は、勘当の勘。

インターネットを徘徊していると、お祓い、祈祷、祈願サービスのホームページが、たくさん見つかります。やがて忙しい現代人向けに、夜間短時間で行う「トゥナイト祈祷」みたいなサービスが出てくるかも知れません。エアロビクス、鍼、カウンセリング、各種マッサージと同じような感覚で、手軽にお祓いができるのです。最近、不幸ばかり起こるので祈祷してもらおう、という感じです。

手軽とは言っても、大物に憑かれていると時間がかかります。予定の1時間を費やしても、まだ憑いている。更に1時間ほど必要になったりします。その場合には、追加料金が請求されるでしょう。泊まりになると、先払いです。

おいおい他人の不幸で金を取る気かよ、と憤るかも知れませんが、そこは大人らしく諦めましょう。相手も商売でやっている以上、勘定はきちんとしておかねばなりません。そもそも、夜のサービスには、延長料金がつきものです。

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