date: | 2001-01-02 |
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ピーター・ドラッカーは、聞くことによって理解する人と、読むことによって理解する人がいるのだと、いくつかの著書の中で述べています。いくら聞いても理解ができない人や、いくら読んでも理解できない人がいるのは、このためだということです。
ある知人は聞く人です。ちょっとしたことを尋ねられたとき、私はその場で答えられなかったので、時間をもらってから電子メールで返事をしました。ところが、後日、会ってみると「よく分からないっす」とのたまうのです。書き方が悪かったのかと思いつつ、とりあえず文章をそのまま読んで聞いてもらったところ、「分かったっす」と言われました。
一方、私は読む人です。名刺をもらうか、メモを取るかしなければ、人様の名前を覚えられません。話だけで説明されても、ほぼ理解不能です。口頭で「スパゲティをゆでて、オリーブオイルと具をからめ、最後にパセリをまぶす」との説明を受けたことがありますが、最初にパセリを混ぜてしまったため、パセリがかたまりになってしまうという体たらくです。結局、言われたことをメモして、その文章を見て、やっと理解できました。
とにかく聞いただけでは、分かっていないことが多いのです。そのことに気づいた、ある女性がメールを送ってくれました。「あなたとは付き合えません」