date: | 2002-09-15 |
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満月の夜に、月見をするという習慣がありますが、どんなイベントであっても、とりあえず飲み食いの口実にする人がいるようです。年に1回の月見くらい、もう少し厳かな気持ちで迎えたいものです。そこで、月見の戒め「出るな、食べるな、床取るな」、名づけて「3るな運動」を提言したいと思います。
まず、満月を眺めようと、外に出てはいけません。満月や新月の夜は重力が大きくなり、人間は緊張してしまい、かっとなって殴るというような事件が多くなるという、似非科学的分析もあるくらいです。こんな夜には、すすきでも活けておいて、落ち着いたほうがいいというものです。
月見のときに、食べるな、などというキーワードをみると「うさぎ美味しい、かの山♪」を連想する人が後を絶ちませんが、そうではありません。団子のことです。皿に山のように団子が盛られがちですが、こんなものを腹いっぱい食べたら肥満になってしまいます。もし万が一、団子を食べてしまったら、消化が進んだところを見計らって、軽い運動をしましょう。床を取ってはいけない、すなわち食っちゃ寝してはいけない、というのが最後の戒めです。
秋になるとこうやって、気を揉んでいるのですが、3るな運動はちっとも流行りません。宣教師たる私もいいかげん疲れてきて、夜は眠れない、食事は喉を通らない、胃に穴があくという有り様です。おまけに、涼しいのは秋のせいだと思っていたら、髪の毛が抜けていたのには参りました。鏡で頭のてっぺんを見てみると地肌が見えていて、あらら、やっぱり丸かった。
(こっそり月見雑文祭)