(2.3 ないしそれ以後の)新しい版の Python が利用可能な Unix 的なシステムを利用している場合は、 Mercurial をソースファイルか らインストールするのは簡単です。
インストールが完了したなら、ホームディレクトリ直下のbin ディレクトリに Mercurial がインストールされます。シェルのコマン ド検索パスへのbin ディレクトリの追加を忘れないようにしてください。
Mercurial の実行に必要な Mercurial パッケージを探し出せるように、PYTHONPATH 環境変数の設定も必要となるでしょう。例えば 著者のラップトップでは、PYTHONPATH 環境変数に/home/bos/lib/pythonを設定しています。実際にPYTHONPATH 環境変数に設定す る値は、各自の環境で Python がどのように設定されているかに依存しますが、設定すべき値を得るのは簡単です。設定値に確信が持 てない場合、上記のインストール用スクリプトの出力を見て、mercurialディレクトリの内容がインストールされる先を確認してくだ さい。
Windows 上で Mercurial をソースからビルドするには、様々なツール、相当な技術的知識に加えて、少なからぬ忍耐が要求されます。 “気軽に 使ってみたい” 場合には、ソースからのビルドは全くお薦めできません。 Mercurial そのものをハックするので無い限り、バイナリ版の利用を お薦めします1 。
Windows 上で Mercurial をソースからビルドする場合、多くの厄介事が起きることを覚悟した上で、 Mercurial の Wiki 上にあ るhttp://www.selenic.com/mercurial/wiki/index.cgi/WindowsInstallに示されている “苦難の道” を辿ってくださ い。